Bitcoinを始めとする暗号通貨。(2016/2/17)現在1,000種類以上の暗号通貨が作られていますが、その中でもBitcoinに次いで時価総額の高いEthereum(イーサリアム)とRipple(リップル)のオンラインウォレットを作ってみました。
目次
1.Ethereum(イーサリアム)とRipple(リップル)の時価総額と出来高
2.EthereumとRippleプロジェクトの提携・出資者
3.『kraken(クラーケン)』でオンラインウォレット作成の流れ
3-1.krakenでメアド登録~レベル1認証
3-2.Rippleのアドレス作成
3-3.Ethereumのアドレス作成
4.krakenってどんな会社!?
5.krakenで取得できるアドレス
6.krakenのデメリット
1.Ethereum(イーサリアム)とRipple(リップル)の時価総額と出来高
2016/2/17時点のMarket Cap(時価総額)ですが、Ethereumは第2位で$304,222,252(約345億円)、Rippleは第3位で$284,962,956(323億円)となっています。Volume(出来高)はEthereumが$17,413,000(約19億円)でRippleは$991,702(約1.1億円)。
参考: https://coinmarketcap.com/
ちなみにこの出来高はどれくらいかというと、パズドラで有名な『ガンホー・オンライン・エンターテイメント』の株の出来高(売買代金)がちょうど19億円。ファッションビル『パルコ』の株の出来高(売買代金)が1.1億円です。(source/source)Ethereumはパズドラ、Rippleはパルコの株くらい取引されてる。(2016/2/17時点)すごい気がする!
2.EthereumとRippleプロジェクトの提携・出資者
Ethereum(イーサリアム)やRipple(リップル)はBitocoinに手を加えて更に便利にしたような派生系・進化系の暗号通貨で、Bitcoin2.0などと呼ばれたりします。それぞれのプロジェクトに大手企業が提携・出資しており、Ethereumはmicrosoft・IBM・samsungなどが提携、RippleにはGoogleが出資しており、ドイツやアメリカの銀行も採用の発表を行っています。(source/source)
今回は、ビットコイン取引所『kraken(クラーケン)』でEthereum(イーサリアム)とRipple(リップル)のオンラインウォレットを作ってみたので、その流れをシェアします。
3.『kraken(クラーケン)』でオンラインウォレット作成の流れ
まずは『kraken』公式サイトにアクセス。
3-1.krakenでメアド登録~レベル1認証
新規登録の項目で登録する『メールアドレス』『ユーザー名』『パスワード』を入力。『利用規約』にチェックを入れて『新規登録』をクリック。
登録したメールアドレスにkrakenからメールが届きます。本文中にある『URL』をクリック。
URLをクリックすると、変移したページの『確認コード』が自動で入力されています。さきほど登録した『ユーザー名』と『パスワード』を入力し、「私はロボットではありません」にチェックを入れて『アカウントを確認』へ。
krakenログイン後の画面はこんな感じ。まずは『認証申請』をクリックします。
『認証申請』タブでアカウントの認証レベルを確認できますが、『kraken』では認証なしの場合、デジタル通貨(EthereumやRipple、Bitcoinなど)の取引もできません。
よって今回は『認証レベル1』まで認証してみたいと思います。さらに画面を下にスクロールをすると『氏名』『生年月日』『居住国』『電話番号(携帯or固定)』の入力項目が開きます。適切に入力し『認証申請』へ。
(ちなみにSMS認証はなかったのでひょっとすると・・・。あと生年月日は一度登録したら変更不可。)
以上で認証レベル1の認証完了です。デジタル通貨のオンラインウォレットの作成と入出金のみできるようになりました。
数分遅れてメールも届きます。
3-2.Rippleのアドレス作成
まずはRipple(リップル)のアドレスを作成してみます。画面一番上まで戻って、『入出金』のタブをクリック。次に『入金』→『リップル(XRP)』を順にクリック。『新しいアドレスを作成』をクリックします。
すると『リップルアドレス』と『宛先タグ』が生成されます。このアドレス宛にリップルを送ってもらうことができるようになりました。
3-3.Ethereumのアドレス作成
次にEthereum(イーサリアム)のアドレスを作成します。まずは『イーサ(ETH)』をクリック。入金方法が『Ether(Hex)』と『Ether(ICAP)』の2種類あるので、まずは『Ether(Hex)』のアドレスを作ってみます。
画面下部に『新しいアドレスを作成』のボタンが出るのでクリックします。
以上でHexの『イーサアドレス』が生成されました。
同様に入金方法『Ether(ICAP)』も作ってみます。『Ether(ICAP)』を選択。
画面下部に『新しいアドレスの作成』が表示されるのでクリック。
Ether(ICAP)の『アカウントID』が表示されました。
他のウォレットからICAP送金するときに利用できます。
2016/4/26追記:通りすがりの方より教えて頂いたのですが、先行販売(プレセール)で購入したEthereumは同画面の『こちら』から入力すると入金できるとのことです。
HexとICAPの違い
これがぐぐってもなかなか出てきませんでした・・・。krakenのヘルプにはICAPを選んだ方が良く、Hexだと間違ったアドレスを入力すると簡単に資金がなくなってしまうといったような記述あり。
source:イーサを入金する際HexとICAPのどちらを選べばよいのですか。 – Kraken:ヘルプセンター
4.krakenってどんな会社!?
今回氏名と居住国、電話番号までの認証なのでリスクは低いですが、今後日本円を入金して暗号通貨と交換、取引をしたい場合は、本人確認書類の提出などが必要となります。ので、krakenという会社についても調べておいたほうがよいでしょう。
krakenの会社概要によると、2011年7月米国サンフランシスコ州設立。ユーロの取引高ナンバー1の取引所で、ドイツ連邦金融監督庁管轄のFidor銀行と独占契約をしており、日本で破綻したMtGoxの手続き支援も行っているとか。(source)
hmm...サイトやメールでそうおかしな日本語もないのである程度信用に足る会社かもしれません。無論本格的に取引する場合は自己責任にて。
5.krakenで取得できるアドレス
ざっと調べてみたところ、国内取引所もしくは日本語対応の海外の取引所で取引できる暗号通貨は以下のとおり。(2016/2/18調べ)
krakenだけで時価総額上位5通貨のオンラインウォレットを作成できてしまいます。これはとても便利。一元管理するとセキュリティリスクは高まりますが、krakenを信頼する場合は、対応通貨が多くて便利です。
6.krakenのデメリット
出金手数料がかかります。(source)
これは自分で設定するビットコインの送金手数料(手数料を追加すると早く送金できる)ではなく、krakenが独自に課している手数料です。ビットコイン⇒ビットコインの出金手数料は0.0005BTC(約26円)と安いといえば安いですが、通常はこういう手数料はかからないので残念なところ。
おわりに
以上、暗号通貨の中でも人気のあるEthereumとRippleのオンラインウォレットアドレス取得方法でした。krakenは海外企業ということでちょっと敬遠してたんですが、取引通貨の多さがとても便利でよかったです。提携企業の多い『bitFlyer』と日本発の暗号通貨Monacoinが使える『Zaif』、取引通貨の種類が多い『kraken』あたりを今後使っていこうかと思います。